税金の歴史

 租税の歴史は国家の歴史と密接に関連します。 極端な増税は、農民など税の負担者を疲弊させ反乱を招き国家の滅亡につながることもありました。 歴史的には、労働、兵役やその地方の特産物等による納税が行われた時代がありました。
 万里の長城など歴史的な建造物の多くは、強制的な労働力の徴発より作られたも野といわれています。 金銭納付のメリットは、納税者を租税としての強制労働や収穫物の調達といった煩わしさから解放します。 古代エジプトでの当時の農民に対する厳しい搾取と免税特権をもつ神官・書記に関する記述も残っています。 古代インドのマウリヤ朝では、農民に対し収穫高の四分の一程度を賦課し、強制労働も行われていました。 唐では租・庸・調の税制を採用したり、塩の市場価格の10 倍もの間接税を課した記録があります。 中世ヨーロッパでは、賦役、貢納の他、領民の死亡による労働力低下を理由に、相続税、死亡税を課しました。 ドイツでは1524年に、賦役や貢納の義務の軽減などを求めて農民の反乱が起こりました。 オランダでは16世紀に当時の支配者から、すべての商品の販売に対し10%の売上税を課されました。 フランスでは、3つの身分のうち、第1身分の聖職者と第2身分の貴族は免税の特権を持っていました。 税金の歴史を振り返ると税金によって歴史がダイナミックに動くきっかけとなっていることがわかります。